今朝地震があった影響で時系列情報について呟いている人がいた。これを中途半端に理解した上でツイートを流したためにちょっとした混乱があったようだ。ちょっと整理しておきたい。
元ツイートは、ツイッターは時系列だがFacebookはそうではないので、ツイッターは時系列を維持して欲しいというものだったようだ。これを流し読みしてツイッターを使っている人でも時系列ではなくなって困っている人がいると思ったの「ツイッターでも時系列にできますよ」という情報を書いた。
普段はほとんど見られていないので、これほどリツイートされるとは思わなかった。つまり、ツイッターのツイートが時系列になるということを知らない人が結構いるようだ。デフォルトではないからだろう。
しかし、元ツイートを正しく読んだ上でFacebookでもできないかという人が現れた。調べたら一応できるようだ。ただしアプリケーションの場合は設定が面倒な上に、しばらくすると元に戻ってしまうのだという。ブラウザ版の場合は左メニューのニュースメニューを「ハイライト」から「最新情報」にすると時系列単位に並ぶ。ただ、Facebookでは他人のアクティビティが割り込んだり、そもそも表示件数に制限があるらしく、完全には時系列にならないということのようだ。
このツイートをするときに少しためらいがあった。それは元ツイートを正しく読めているかというようなことではなかった。アルゴリズムを排除したら「完全に時系列に並ぶのか」という確証がなかったからである。
そもそもツイッター社はなぜ時系列を排除しようとしたのだろうか。それは会社にとって重要なツイートが埋もれないようにしたかったからではないかと考えられる。それは言い換えれば広告を出してくれる人というような意味である。彼らにとって「無意味な」ツイートが広告を埋没させることがあってはならないということになる。Facebookはさらに強硬にスポンサーの利益を守っている。避難する人がいるかもしれないが、営利企業なので仕方がないことだろう。
そもそも「間違えちゃいました」というフォロー記事なので「今後気をつけます」で終わるべきところなのだが、ちょっと考え込んでしまうこともある。
Facebookはなかなか会えない友達に最近何が起こっているかを知るためのツールでライフラインとして使おうとは思わない。Twitterも切迫したときのライフラインではなく「外国製のお楽しみツール」だ。時々刻々と起こっていることを知るためにはテレビなどを使うべきだと思うのだが、テレビを見ていると「意図的に何かを隠しているのでは」などと疑ってしまうので、とても疲れる。
ツイッターが時系列メディアとして期待されるのは、それだけ既存メディアとプロのジャーナリストへの信頼がないということになるんだろう。