2020年8月17日にラポロアイヌネイションがアイヌのサケ漁を認めるように国を提訴した。どうやら国に許可を得ずにサケを捕獲する権利を認めて欲しいのだという。NHKも同じニュースを伝えている。これに先立って儀式に使うサケを「勝手に取った」紋別アイヌ協会の畠山敏会長が書類送検の上不起訴処分になっていたそうだ。
これら二つのニュースを読んで「儀式に使うサケと生計を立てるサケではかなり量が違うなあ」と思った。これをどう調整するのかというのは、おそらく裁判ではなく政治が調整すべき課題だと感じる。だがいずれにせよこれは北海道の当事者問題である。当事者とは北海道の水産業者とアイヌの人たちだ。アイヌの人たちもみんなが同じ意見を持っているとは限らない。
“アイヌ先住権訴訟をめぐって我々は何を話し合っているのか” の続きを読む