クラウドがあるじゃないか

クラウドって便利だなと感じていたのだが、別に書くほどのことはないなあと思っていたのだが、とあるツイートを見てやぱりクラウドって便利だなあとしみじみと思った。

ある人がパソコンを買って後悔しているらしい。スタイリッシュなパソコンを買ったのだが意外と壊れやすそうで、バルキーだが壊れにくいノートパソコンの方がよかったのではないかというのだ。

バルキーなパソコンにはいくつもメリットがある。ぞんざいに扱っても壊れにくい上に、電池の持ちもいい。ハードディスクを交換するのも簡単だ。スタイリッシュなパソコンはどうしても電源が犠牲になってしまうし、画面の開閉を繰り返すと画面がちらついたりもする。いろいろ設計上の犠牲があるのだろう。華奢なACアダプタが突然死したという話も聞く。だから、Macintoshユーザーは「かっこいいけど扱いにくい」という悩みを昔から抱えている。「スタバでドヤ顔」にはそれなりのコストがかかるのだ。

ソリューションは簡単だ。パソコンをコモデティ(日用品)と捉え、安いパソコンも含めて複数台手元に置いておくのだ。スタバや職場でドヤ顔するのが1台と、寝転がってぞんざいに扱うのを持てばいい。どちらかを古いOSにしておけば「Windows10であれが動かなくなった」などと大騒ぎすることもなくなる。

さて、複数台のパソコンを持っていると、ファイルがどこにあるか分からないということになりがちだ。ファイルや環境の移行などという問題もある。メールもとっ散らかり、ブラウザのブックマークも分からなくなる。

だが、最近ではそんなこともなくなってしまった。メールはIMAPにする。ブラウザはFirefoxかChromeを使うと自動的にブックマークなどが同期される。住所録はGoogleの連絡先かiCloudを使うのがいい。メールの統合などを考えるとGoogleの方がメリットが大きいかもしれない。するとスマホ含めてすべての情報が完全に同期される。「完璧に」だ。

最後の難関は仕事の資料や執筆した原稿などだが、これもクラウド上に上げておくとよい。例えば、Google Driveに上げておけば複数パソコンで同期ができる。本当に同期される。ファイル名を変えても同期される。一体何がどうなっているのだろうか、化かされているのではないかと思うくらいだ。

仕事のドキュメントだけなどと大げさに捉える必要もない。例えば家電のマニュアル(最近はほとんどPDF化されている)をクラウドに上げておけは、台所にあるタブレットから閲覧することができる。濡れた手でも操作できて意外と便利だ。マニュアルを調べるのは意外と面倒なものだが、もっと面倒なのはマニュアルがどこに行ったかを探す作業なのだ。

古いパソコンを温存するとウィルスやセキュリティが心配という人もいるかもしれない。確かに金融機関用に一台最新のパソコン(安いものでもよいので)を持っていると便利なのは確かだろう。だが、これもいくつか対策がありそうだ。

ウイルス対策という点ではMacintoshは優れている。Time machineを使えば、汚染されいない状態へのロールバックが簡単にできる。最初に初期状態を作っておいていつでも戻せるようにしておけばよい。「データが消えてしまう」のが悩みになるわけだが、それは心配ない。データはすべてクラウド上にあるからだ。

それでも心配なら現役を退いたパソコンを「ネットにつながない」と決めて古い写真などのデータを退避させておいてもよいかもしれない。コンセントにつないで定期的に起動しておけば「内蔵電池が切れて起動しなくなった」ということもないだろう。それすらも面倒だというのなら、単純に外付けのハードディスクなどを買えばいい。

このように考えると、パソコンにお金をかけるよりも通信環境にお金を使った方がよいのかもしれない。通信回線が細くて不安定だとクラウドを快適に使えないからである。Googleクラウドの保存領域は15ギガバイトだが写真やビデオを大量に保存しない限り使い切るのは難しいのではないだろうか。もっともプロの写真家などはお金を払ってでも領域を確保しておいた方がいい。クラウドはバックアップを自動でやってくれているはずだ。100%完璧ということはないにしても、自分で保存するより確実かもしれない。家にあるハードディスクドライブだっていつかは壊れるからである。

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