よく「インド人は普段ナンを食べないんだよねえ」という話を聞く。これ本当なのだろうか。ちなみに出てくる写真は全て北インド(デリー首都圏とジャイプール)のもの。
普段のインド人が食べていると考えられるチャパティとカレーのセット。これで4ルピー。コフタらしいものが入ったカレーとお漬け物が付いていて、近くで働いているらしい人たちが集まっている。チャパティの枚数を聞かれた。枚数によって値段が違うらしい。つまりカレーは付け合わせみたいなものなのだ。
チャパティを作るためにはアタと呼ばれる全粒粉を使う必要があるのだが、これが意外と日本では贅沢品だ。アタ1kgが500円もする。(ちなみにリンク先はAmazonのアフィリエイトです。)ただし、発酵のような面倒な手続きは必要ない。混ぜて焼くだけ。
エアコン付き(つまりちょっと高級な)急行電車に付いてくる朝飯。外国人だけでなく普通の人が使っている。サンドウィッチだった。イギリスの植民地だったわけで、当然インド人もパンを食べるわけだ。「インドではカレーしか食べられない」というのも本当ではないということになる。
ハーベリーと呼ばれる外国人向けのホテルで食べたナン。インドの家庭にはタンドールがなく、ナンはレストランで食べるものということだ。
これもレストランで食べたナン。前の写真は長円形だったのだが、こちらは正円。形もいろいろのようだ。これで100ルピー程度。日本円だと安く感じるが、多分インドではそれなりのお値段なのだろう。このように格差が非常に大きいのがインドで「一般のインド人は何を食べているか」という問い自体が成立しないものと思われる。白いのは米なので「米とナンが一緒に出てこない」というのも嘘らしい。
おやつなのか、朝の軽食なのか分からないが、朝から混雑するサモサ屋台。ここにもタンドールはなく、油で揚げるためのコンロがある。群がっているのは男だけですね。サモサはカレー風味のジャガイモが入った三角揚げ餃子みたいなもの。
いきなりプーリーが出てきたが、これは南インド料理屋さんで食べたもの。バナナの葉で米という印象だがそれだけではないようです。プーリーはチャパティを揚げたもの。つまりこれも全粒粉らしい。カレーといってもいろいろな種類があり飽きないと書きたいが、これは個人的にカレーが好きだからですね。
ふたたび急行電車の食事。ご飯とチャパティ(丸まっている)が出てきた。普段の食事はチャパティというのは本当らしい。ホイルに包んであるのは暖めてあるから。インド=貧乏というイメージがあるのだが、冷たい弁当が主流の日本の新幹線より暖かい料理が出るインドの急行の方が贅沢なのかもしれないですね。
近所で買ってきたサンドイッチ。台湾、韓国、日本のようにコンビニで気軽に食事を買うというわけには行かないらしい。中の具材がカレー風味ということはなかった。ただし、付け合わせに買ったスナックはスパイシーだった。
もうそれでもカレーは嫌だという人にはマクドナルドもある。さすがに牛と豚は出てこない(ソーセージもチキンでできている)のだが、チキンハンバーガーを食べることができる。