2022年の3G停波について調べている。今の所一番安く乗り換えができるのは中古の電話機を買って格安スマホに乗り換えることのようだ。だが、スマホの中にも使えなくなるものがあるらしい。
全部覚えるのは面倒なのでよく知っているiPhone について調べてみた。簡単だと思ったのだが、どうやらことはそれほど単純ではないらしい。iPhone5s/iphone5cあたりが3G停波で使えなくなるようで、しかもキャリアによって対応が分かれる可能性があるらしい。
iPhone4sとiPhone5はCDMA(3G)端末なので3G停波の後は使えない。しかしiPhone5cやiPhone5sはLTE端末(4G)ということになっているので使えそうに思える。ところが、auはすでにiPhone4s,5s,5cは使えなくなりますよというアナウンス(ライブドア・iPhone Mania)を出している。
この世代のiPhoneは3Gと4Gを切り替えて使うように設計されているそうだ。だが、auは2022年までにこの方式を完全に廃止してしまうということである。NTT DoCoMoに至ってはまだ切り替えタイミングも対象端末についても情報が全くない。
- auの三種類の端末
- CDMA 1X WIN端末(ガラケーで使えなくなる)
- au VoLTE非対応端末(スマホで使えなくなる)
- auVoLTE対応(スマホで使える)
- NTT
- FOMA(W-CDMA)(ガラケーで使えなくなる)
- XiのDual端末(スマホで多分使えなくなる)
- XiのLTE端末(スマホで多分使える)
このことは格安スマホで特に問題になる。正式にはMVNOというようだが、NTT DoCoMoとauではコネクションに違いがあるようだ。(IT Media)その上で多分auは自社顧客には案内を出すだろうがMVNOの顧客は救済しないだろうから大混乱が起こる可能性もないとは言えない。今でもMVNOのページでauのSIMについての説明はわかりにくい。どうやら提供されているSIMの種類が違うようでこれが問題になったりするのだそうだ。auからの端末にはSIMフリー化してNTT DoCoMoに乗り換えないと使えないものがあるようである。
ということで、今後の可能性としてはいつかが考えられる。知っている人は知っているどうでもいい情報だと思うのだが規格名がキャリアによって違うためにここまで調べるのは大変だった。OSが古くスマホとしては使い物にならないiPhone5cあたりはかなり安くヤフオクで売られているのでこの際買っておこうかなと思ったのだが、あまりにも不確実なのでしばらくは様子見をしようと思う。
- NTT DoCoMoもiPhone5s, iPhone5cを足切りしてしまうので使えなくなる。
- NTT DoCoMoがiPhone5s, iPhone5cを足切りしないので今まで通りに使える。
- auのiPhone5s, iPhone5cがハードによって電波方式を切り替えておりSIMを取り替えても足切りの制約を受ける。だから使えなくなる。
- auのiPhone5s, iPhone5cがSIMによって電波方式を切り替えておりSIMを取り替えればNTT DoCoMoの電波を使って引き続き使い続けることができる。この場合は使える。
可能性としては「4」の使えるが高い気はするのだが、NTT DoCoMoがどのような形でLTEのネットワークを構築するかがわからないために「なんとも言えない」というところである。今の所iPhone6sは引き続き利用できそうだが、これもNTT DoCoMoが発表するまで本当に使えるかどうなるかはわからないということになる。この場合は逆にauの電波でMVNOが使える。
オークションなどはのことがわかっているようで、iPhone5sとiPhone5cが6000円程度で入手できるのにiPhone6は10000円以上の値段で取引されている。auのiPhone5s,iPhone5cは値段すらついていなかったりする。
ずいぶんややこしい話だが、3G停波までにはまだ3年以上の時間がある。この間に五月雨式の情報が出てくることになる。それぞれの情報は全く独立しているために、ニュースだけを読んでも何が書いてあるのかがわからない。だから受け手側で情報を組み立て直して「ああ、これはこういうことなんだな」と解釈する必要がある。たかが電話で振り回されるとはと思うと腹が立ってくる。
地デジの場合には「アナログ」と「デジタル」が分かれていたのでそれでもなんとかなったのだが、救済策としてテレビにつけられる簡易型のチューナーが発売された。今回の携帯電話の場合、auは逃げ切った形だが後に残されたNTT DoCoMoは救済策を準備せざるをえなくなるのではないだろうか。公衆電話が撤去され続けており、インフラとしての携帯電話は誰かが準備しなければならないからである。フランスの場合安いディーゼルエンジン車を買い換えられないという人が黄色いベスト運動を起こしたが、日本でも同じようなことが起こらないという保証はない。