高齢者向けのスマホ市場はガラ空きだが……

高齢者向けに携帯電話を探している。今までiPhoneを使っていて人にも勧めたのだが「電池の持ちが悪い」とか「画面が小さい」というのだ。確かに電池がへたった中古品だった。Android携帯を探そうとしたのだがこれがよくわからない。Android端末のシェアは日本では4割から5割程度だそうだが理由がわかる気がした。メーカーの数が多くそもそもどこで売っているかよくわからないのである。売り場がないのは少し意外だった。

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老害が作る日本の分断とアメリカの分断は何が異なるのか

先日、ワクチンについて書いていて「このワクチンは若年層ほど打たないのだろうな」と思った。単純に若者の方が被害に会う可能性が低いからである。

ところが高齢者は高齢者で「ワクチンさえできればなんとかなる」と考えている人と「とにかく怖い」という人がいるようだ。Amazonでもパスルオキシメータは品薄だそうだが「入手しようと考えたこともない人」と「とにかく揃えられるものは揃えなければ」と戦々恐々している人がいるに違いない。ついに買うのを控えてくれという記事(朝日新聞)まで出ているが「そんなことが起きているのか」と実感がわかない人もいるはずだ。

Amazonでは雨後の筍のように怪しい中国の出品者が増えているようである。検索するとレビュー実績がない製品が大量にヒットする。必要な人が買うのは構わないが価格だけでなく「どこから買うか」も慎重に選んでもらいたい。

2020年春先のマスク騒ぎを思い出すが「自己責任」はこういう混乱をもたらす。

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社会正義という言葉に激しい拒絶反応を示す日本人

先日来「社会はなぜ左と右にわかれるのか」を読んで、道徳と合理性の関係を考えている。作者のジョナサン・ハイトはアメリカで暮らすユダヤ人なので合理性というものに深く立脚している。このため「合理性を脱却して道徳判断も加えた政治的判断を行うべきである」という主張に本の大部分を費やしている。これがあまり響かないのはおそらく非東洋系の日本人がそもそもそのような見方をしないからだろう。日本人にとっては当たり前のことを言っているだけなのだ。

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慰安婦賠償判決における韓国の心情司法の問題点

政治スペースのモデレーションをしていると時々「厄介な」質問がつく。それが中国と韓国問題である。Quoraの日本語版には弁の立つ中国系がいる。彼らは「理」で押してくるので日本人は太刀打ちできない。だが、韓国系・韓国人はあまり目立たない。このため日本人の立場だけが盛り上がり最終的に在日排斥などの「ヘイト」に結びついてしまう危険性がある。これが示威行動に結びつき「容認された」と最終的にアメリカのような直接行動に結びつきかねないのである。理論的には表現と物理的暴力は別物のはずなのだが実際には地続きになっているという複雑さがある。

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