毎日Quoraで新聞チェックをしている。継続的にやっているとなんとなく癖がわかってきて面白い。独断と偏見で最近の新聞と通信社の傾向をまとめてみた。
読売新聞
- 最近やたらと「独自」記事を出す。内容は大きく分けて政府関係者の観測気球と検察の観測気球だ。
- 権力よりを自認していることがわかるが広報宣伝機関だと思っているわけではなく、自分たちが政権を動かしていると考えている。
- 現在主筆をやっている渡邉恒雄さんは大正15年生まれの95歳だそうだ。なので現代的な価値観を持てといっても無理な話なのかもしれない。逆に自分たちが政治を動かしてきたという自負があるのだろう。
産経新聞
- 読売新聞との大きな違いは安倍政権の広報だったという点だ。読売新聞と違って「下請け的な」意識を感じる。
- 軍事・安保に関してはやらたらと関心が深く、ロシアや中国などを執拗にウォッチしている。このため政治的ポジションさえ無視すれば割と役に立つことを書いている。
- 2020年に「産経、全国紙をやめるってよ」と話題になった。安倍総理とおトモダチというだけでは全国紙の地位は維持できなかったことになる。
朝日新聞
- かつて社会党は朝日新聞の意向を無視できないという時代があった。この時代のことが忘れられず政権批判に走りがちである。
- だが内部では創業家との間に争いがあった。割とドロドロしていたようだ。最終的には社主一家をクーデーターで追放したと書いている媒体がある。
- 最近朝日新聞記者と藤井敏彦・経済安保法制準備室室長が不倫をしていたようだと週刊誌で話題になった。文春は「朝日新聞の政治部で敏腕として知られる記者でした」と面白おかしく書いている。
- 系列ではテレビ朝日が社長の交代劇でもめていた。新聞社主導ではテレビ局の経営ができずプロパーに任せたところスポーツイベント関連の人たちが暴走したという出来事だった。
- テレビ朝日が浮上するきっかけになった報道番組は歯に衣着せぬ政権批判がウリだった。このためワイドショーでも政権批判を展開することがあるのだが、割とその後の責任は取らない。
このことから政権批判というのがかつてのプライドとビジネスが掛け合わされたものになっているということがわかるがおそらく社員の士気は思っているほど高くない。 - ネットの右側の人たちからは売国奴と敵視されているが、おそらく彼らが思っているほどのことはないと思う。単に売れるから書いているだけである。
- 通称築地。
毎日新聞
- 新聞社というのはかつて一流企業には入れない人たちが吹き溜まるとされていたところなのだが、毎日新聞は朝日新聞には入れなかった人たちが多くいるのではないかなあなどと、確証はないがそう思う。
- このため却ってジャーナリストふうの記事が多い印象がある。2009年に共同通信から記事の再配信を受けることにした。全国の記者網を維持できず一部縮小したのだろう。それだけ広告収入などに不安があったということになる。FACTAの記事には「質の高いジャーナリズムに傾注すべき」という主張があったそうだ。
- 通称竹橋。高速道路で横を通ると社内がよく見える。
東京新聞
市民派で政権には批判的だ。安倍政権・菅政権・岸田政権に対して悪口が書きたいと思ったら東京新聞に何かでている。
共同通信
短い短針なので政治的偏見は入りにくい。一方短信なので一体なんのこっちゃわからないということがある。他の記事でバックアップを取りたい。
時事通信
- 共同通信より長めに書かれているため政権批判的な目線が入ることがある。割と強めの政治批判が入っていることも多いが政権擁護の記事はあまりない。おそらくこの辺りが普通のジャーナリズムなのではないかと思う。
- 継続的に内閣支持率を出している。ここの内閣支持率は割とわかりやすい。