顎のラインのきれいな男性はモテる – ただし欧米では

男性モデルになれる条件にはいくつかある。一つは身長である。6フィート(182cm)くらいが下限とされているようだ。もう一つが顎のラインである。チークボーン(頬骨)が浮き出していて顎のラインがきれいでないと「美しい顔」と思われないようである。




イタリアのモデルLuca Marchesi(ルカ・マルケージ)さんは、数ヶ月の顎のトレーニングをしてCEO of Jawline(顎担当執行役員)と名乗るようになった。TikTokでは人気者になれたようだが「むしろ漫画のキャラクターのようで滑稽だ」という批判もあるようだ。Instagramを見ると極端にひし形になった顎のラインが強調された写真がある。日本でいうとアントニオ・猪木さんのような感じかもしれない。角度によっては男前に見えるが、角度によってはかなり不自然な感じである。

欧米では基準がしっかりきまっていて、それに沿ってエクササイズをする人もいることになる。YouTubeではシャープな(chisledというようだ)顎のラインを作るためにはというエクササイズを見つけた。首の筋肉とつながっているので首を鍛えるのが良いそうである。

このビデオはなぜシャープな顎のラインが良いのかということを説明している。ある大学のリサーチでは、顔のラインがシャープな方が「男性らしく支配する側に立てる確率が高い」からなのだそうだ。顎のラインの弱い人はどちらかというと上司ではなく部下の地位に甘んじることになるという。このため男らしい男性の方がモテることになっているようだ。

LGBTの権利が広く認知されているように思える欧米だが実は男らしさに対する信仰も強い

日本のアイドルはどちらかというと背が低く中性的な人が好まれる傾向がある。男性アイドルの草分けとされるジャニーズ事務所には同性愛の噂がつきものになっている。ジャニー喜多川さんが愛玩する可愛い男性をセンターにおいて「彼が目立つように」グループを組んでいた。大抵のグループにはジャニーさんが最も目立たせたい可愛い男性がいる。また日本には「なんとなくハンサムな顔」というのは存在するのだがイケメンの幅はかなり広く個性的な顔も含まれている。

西洋のモデルが「引っ張ってくれる男性」だとしたら日本のアイドルは「愛玩」の対象である。日本人の女性には実は男性に引っ張ってもらいたいという気持ちはないのかもしれないし戦闘的な男性より協調型の男性の方が社会的に成功する可能性が高いということなのかもしれない。

日本の女性は恋愛に対しても消極的だ。最近ではボーイズラブが流行っている。女性は恋愛の対象と見られることに疲れており可愛い男性が愛されるところを遠くから眺めたいという人が意外と多いのだ。日本人は性的な連想のある香水も苦手でどちらかというと科学的でな香り服にをつけたがる。体ではなく服につけた方が体臭と混じらないと信じられているからだろう。

こうした傾向は東洋的なものなのだろうかと思うのだがどうもそうではないようだ。韓国の男性アイドルはもともとクラブ文化を背景にしていたのだが、いつしか性的に成熟した男性をも好むようになった。グループの中に大抵一人は「腹筋自慢の男性」がいて自慢の男らしさを披露している。女性の裸を地上波のドラマで見せることを制限する一方で男性の腹筋やシャワーシーンがよく用いられる。兵役もあり体を鍛えるのが好ましいとされているという影響もあるのかもしれない。

なぜこのような違いが生まれたのかはよくわからないのだが、日本人が好む男らしさは西洋とも韓国とも違っている。

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