永久凍結にお怒りのみなさんへ

Twitterでのいほいさんが永久凍結処分を食らったということで怒っている人がいる。Twitterの本社に手紙を書こうという人もいるのだが、無駄だからやめたほうがいいと思う。

ルールを読むと他人を煽る行為はたとえ正義のためであってもルール違反とみなされる可能性が高い。一方ヘイトであっても、いっけん合理的な説明がなされていればヘイト発言とみなされない可能性が高い。今回の騒動は注目を集めるために過激な言葉を使ったのがルールに触れてしまったことが原因なのではないかと考えられる。一方、いっけん紳士的な態度で外国人やマイノリティを排除してもヘイトとはみなされない可能性が高く、あるいは公平性がきちんと担保されているとは言えないのかもしれない。

最近、Twitter社のアメリカ以外の規約が変わった。テッククランチによると、この規約には2つの重要な変更点がある。1つはTwitter社やその他の会社(端的にいうとテレビ局などだ)が勝手にコンテンツを二次利用できるというものだ。つまり、ニュースでTwitterの投稿を勝手に使ってもよいということである。

よく「無断でRTするな」という話を聞くのだが、ユーザーは投稿した時点で無断RTも許可したことになっている。Tweetは全世界に公開されており誰でも見ることができる状態になっているのでそれを回覧しても別に構わないという理屈である。

一見放送局に都合が良さそうなルールだが、同時に真偽不明の情報が排除できなくなるということになる。だから許諾のためだけに発信者と連絡をとるのではなく、真偽を確かめるために連絡をとるようにすべきだと思うのだが、日本の放送局は人手不足に陥っているので、この変更はフェイクニュースを蔓延させることになるだろう。

次にTwitter社は勝手にアカウントを勝手に停止することができる。例えばTwitter社が悪魔教を信仰していていて「悪魔は救世主ではない」というTweetを取り締まったとしてもユーザーは文句が言えない。仮に日本の体制を支持していて反体制思想を取り締まったとしてもユーザーはそれに従うしかないのである。

一見ひどいことのように思われるかもしれないが、Twitter社はプライベートな(ついでにいえばあまり儲かってもいない)会社であり、自分の提供するサービスをどう使っても構わない。嫌なら使うなというのが社のスタンスなのだろう。

これがひどいと思う人には幾つかの選択肢がある。最近マストドンというサービスが出ており、ここに乗り換えるという選択肢がある。マストドンはこうした検閲的な態度に批判的であり表現の自由が守られている。代替え手段があるので抗議するなら乗り換えたほうが早い。ユーザーが目に見えて減ればTwitter社は考えを変えるだろうが、いわゆるリベラルは数が少ないので自分たちの影響力のなさに直面するだけに終わるかもしれない。

次に、Tweetが削除されても構わないように、重要なTweetがある人はあらかじめダウンロードしておくと良いかもしれない。試したわけではないがCSVにも落とせるようなので、やりようによればWordpressなどに移管できるのではないかと思う。多分、自分の意見などをオンライン上に集積したい人は自分でサーバーを立てたほうが良いと思う。お金がかかると思う人もいるだろうが、最近のサーバーは安くなっているので300円程度でプラットフォームを作ることも可能だ。それも出せないというのであれば友達同士で話し合ってサーバーを借りれば良いのではないかと思う。知識がなくてWordpressなどが導入できないと考える人もいるかもしれないが、導入くらいなら教えてあげても構わない。だがやってみると意外と簡単である。さらに友達同士で宣伝しあえば良いのではないかと思う。こうやって協力体制を作っておくと発言力も増すだろう。

最後にこの文章を「Twitter社は何をやっても構わないのだ」という意味で取られると困る。個人的に凍結された経験があるからだ。当時は自分を否定されたようでかなりショックだった。記憶によれば事前通達はなかったし、事後説明もなかった。多分、プログラムを使って自動でブログの告知を流していたのがよくなかったのではないかと思う。しかし、なぜそうなるのかがわからず色々と悩んだ。Facebookからの自動投稿は問題なく受け付けられるので、あまり公平なやり方とは言えない。

Twitter社は昔から公平とは言えないが、こちらも呼び込みのツールとして利用しているだけなので、時々別のTweetを混ぜるようにしている。ブログにレスポンスをくれる人はほとんどいないので、動向を探るためには良いツールだ。だが、呼び込みにはそれほどの効果がない。時々爆発的にフックするがTwitterユーザーは飽きるのも早いのであまりいつかない傾向にあるように思える。

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