Twitterにケーキの写真をアップしたところ「こんな写真私には撮れない」と言われた。褒めているというのだが、多分褒められていないと思う。そこで、最低限の工夫でなんとなくインスタ映えしてみえる方法について研究してみた。今回はケーキではなく寄せ植えを使った。
寄せ植えは、上に伸びるものを背景に置き、主役の花を入れ、最後に垂らしてまとめるというお決まりがある。だからこれでバッチリのはずなのだが。普通に撮影しても何かが足りない。なんとなく「置いてあるだけ」に見える。
この写真の唯一良いところは光の当たり方だと思う。自然のものなので陰影ができた方がきれいに見える。食べ物を自然光で撮影するのは難しいと思うので、できればライトなどを気にすると良いのだろう。
そこで背景を足してステージを準備してやる。ステージを作ると、何が主役かはわかるわけだが、それでも何かが足りない。露骨に「並べてみました」感が出るのは美しくない。
まずアングルを変える。もう少し研究したい人は「黄金比」などを考慮すると良いと思うのだが、今回はそこまではやらない。が、多分主役を画面の中央に置くのはやめた方がよさそうだ。ここまで作るとなんとなく見られる形になった。
今回、12ヶ月の寄せ植えレシピという本を参考にしたのだが、プロが撮影する説明用の写真とブログ用に撮影する写真とではやり方が違うようだ。プロの撮影は正面や横から全体がわかるように撮影するのだが、ブログ用は「どこで」ということがわかるように撮影する。つまり背景はとても大切なようである。良く見ると背景にある小物にまで気を配っているのがわかる。
しかし、これでも何かが足りないような気がする。せっかく主役を作り背景も準備したのだから全部をフレームに収めたくなるのだが、多分それがいけないのだと思う。思い切って見せたいものを見せると良くなった。
今回は一眼レフカメラを使っているので背景をぼかして主役を目立たせることができる。しかし、そのためには奥行きが必要である。
説明写真は全体が綺麗に見えなければならない。たとえば、寄せ植えは枝垂れるものと立つものを配置するのですよなどと言いたいときには全体が見えないと何がなんだかわからなくなる。しかし、ぱっと見の印象を優先するならクローズアップの方が良い。
こうなるとインスタ映えを目指すためには、一眼レフを使って写真撮影した上でスマホに戻してやるのがよいということになる。しかし、それはかなり面倒な作業なので全てパソコンで処理したい。そこで検索したところ、ユーザーエージェントを変えてやるとパソコンのブラウザー経由でもアップロードできるのだそうである。Macを使っているのでSafariからアップした。開発メニューを表示するとユーザーエージェントが切り替えられる。するとスマホのふりをしてアップロードができるのである。
まとめると次のようになる。
- 日当たりやライティングを意識する。
- 正面だけではなく、面白いアングルを探す。
- 主役を明確にして、テイストを合わせた背景と台を用意する。
- 主役を明確にするためにクローズアップを試してみる。
ということで、料理の絵を作るときには紙ナプキンだったり背景の他の料理とか「見せるつもりがないもの」に時間をかけた方がよいのだろう。
ということでおさらいに、もう一つ作ってみる。
もちろん、これでインスタ映えを極めたなどというつもりはないのだが、手間をかけずにとりあえず「見られる程度」の写真を撮影するためには利用できるのではないかと思う。